EPISODE
20
いくつになっても、心は躍る!
自立支援介護
82歳 (女性) R様 /ウェルケアテラス氷川台
2022.02.20

外に出たがらないご入居者…その理由は?

一般的に、老人ホームに入居すると、外に出る機会が激減すると言われています。
ウェルケアテラス氷川台にご入居されていたR様もそのお一人でした。スタッフが「どこか外に行きませんか?」とお誘いしても、「足や腰が痛くてね…」と、やんわりと断られてしまいます。
そこで、外出をためらわれている原因を探ると、①体力や歩行能力が低下している、②外出中に失禁する不安があることが分かりました。

自立支援介護の実践で、体力をつける!

まずは体力と活動力をつけ、普段の体調を整えるために、自立支援介護の4つの基本ケア(水分・食事・排泄・運動)を実践しました。
そして、失禁改善のための7つのケア(①水分摂取、②歩行または歩行練習・体操、③常食、④食物繊維の補填や乳酸飲料の摂取、➄規則的な生活(特に睡眠と覚醒のリズム)、⑥定時排便、⑦座位排便)を実施。
さらに、毎日の歩行訓練です。「玄関先のスロープや階段を1人で歩けるようになる」といった、すぐに達成可能な目標を立て、クリアすることで少しずつ自信を取り戻されたR様。ホーム周辺の散歩、近所のスーパーへの買い物、外食など、徐々に行動範囲を広げていきました。

念願の外出…行き先は「水族館」!

近所への外出に慣れたころ、いくつかの外出先候補を提案し、水族館へのお出かけが決定しました。
外出前日も不安を口にして、躊躇されていたR様でしたが、スタッフや仲の良いご入居者からのお誘いで、無事に水族館へ行くことができました!
水族館からお戻りになられて感想を伺うと…。

ADLの向上によって“外出への意欲”を取り戻されたR様

「この年になってまた行きたい場所に行くことができるのかと、本当に心が躍りましたね。外出することに対しては本当に不安があったし、転ばない自信はまだないけれど、いずれは山登りがしてみたいわ。頂上から見下ろす景色は、さぞかしいい気持ちだろうなと思います。」と、とっても前向きなお言葉をいただきました。