EPISODE
23
もう一度卓球がしたい
自立支援介護
90歳 (女性) U様 /ウェルケアテラス氷川台
2022.05.10

ご本人の願いは、「もう一度卓球がしたい」

以前に卓球の選手であったことから、ご入居当時から「もう一度卓球がしたい」というご希望をお持ちだったU様。ご入居前の入院ですっかり体力が低下していたため、ご入居当時は短時間の離床を行っても傾眠されることがたびたび見られました。また、昼夜逆転したり、帰宅願望の訴えを大声で叫ばれることもありました。

私たちが取り組んだこと

私たちは、U様の希望を叶えるため、体力づくりに必要な様々な取り組みを行いました。 まずは活動量を増やすため、ベッドから離れて起きている時間を徐々に増やしていきました。U様は入居前に感染性心内膜炎を患っていたこともあり、心臓への負担を考慮しつつ、医師に相談しながら行いました。
また、食事による栄養の摂取については、胃ろうを脱却し、経口摂取を行うことを目標としました。こちらもご家族や医師に相談しつつ、徐々にリハビリを重ね、入居10カ月目にしてとうとう完全に口からお食事を召し上がられるまでに改善しました。 最後に、毎日の体操や、アクティビティへの参加を行うことで、卓球をするために必要な体力づくりに励まれました。

念願、叶う。

日々のリハビリを重ねることで、起きている時間が増えて生活リズムが整い、夜間も良眠されるようになったU様。また、日中の運動量が増えたことで、毎日を活動的に過ごされるようになりました。
元気を取り戻したところで、念願の卓球です。 久しぶりにラケットを握り、真剣な目でボールを打ち返します! 「座っているとなかなか難しいね」と、早くも次の目標が見えてきたご様子でした。