EPISODE
12
左半身麻痺の全介助状態から、
“目指せ!在宅復帰!”
自立支援介護
91歳 (女性) J様 /ウェルケアガーデン久が原
2021.07.18

左半身麻痺により生活のほぼ全てにおいて介助状態だったJ様。

2019年5月にリハビリテーション病院を退院され、ウェルケアガーデン久が原にご入居されたJ様。
右被殻の脳出血の後遺症から左半身麻痺となっており、退院時は生活の大部分においてほぼ全介助に近い状態でした。排泄に関しても、ベッド上でのおむつ交換が必要な状態でした。
ご入居直後は、身体を動かそうとしても筋肉を働かすことができず、麻痺している左半身が常に力が抜けた状態となっていました。
また、全身の筋力や持久力も低下していたため、歩行訓練時には長下肢装具(太ももから足底までを覆う形状で、膝と足の関節の動きをコントロールし、変形の予防や矯正を行う装具)を使用していました。

J様の状況改善のために、ホームが取り組んだこと。

そこで、ウェルケアガーデン久が原では、ご入居者の身体状況を改善するために、全身の筋力向上および歩行動作を再びスムーズに行うことを目的として、パワーリハビリ訓練と歩行訓練を実施。
生活リハビリにおいては、立ち上がり動作の練習を継続して行い、また、トイレでの排泄を再開。これにより、生活全般の移動においては、徐々にご自身の足で歩いて行うことができるようになりました。
麻痺している左半身の可動域が広がることに伴い、疼痛も軽減され、だんだんと足を円滑に動かせるようになりました。
また、パワーリハビリマシンを使用した下半身の筋力トレーニングでは、徐々に反復回数や重量を増やしていき、ご本人もその効果を実感されているご様子でした。

生活を取り戻すことで、いくつになっても「目標」を持つことができるのです。

1年後には、歩行時に使用する装具が長下肢装具から短下肢装具に変わり、最終的に四点杖を使用してご自身の足でしっかりと歩かれるようになりました。
また、一番気にされていた排泄についても、今ではおむつを使用することはなく、ご自身でトイレに行っていらっしゃいます。
現在は、在宅復帰をした上で以前通われていたデイサービスに再び通うことを目標とし、継続してリハビリに取り組まれております。
生活を取り戻すことで目標が生まれ、生活のハリと笑顔も取り戻されました。