EPISODE
15
再び住まう用賀の地へ、恩返しがしたい。
地域交流
(男性) M様 /ウェルケアヒルズ馬事公苑
2021.09.20

できるだけ、自分らしく。

一般的に施設に入居すると、今まで自分で行ってきた「家事」や家庭の中で築いていた「役割」、趣味や嗜好といった「自分らしさ」を形作る様々なことを失いがちです。
住宅型有料老人ホームであるウェルケアヒルズ馬事公苑では、ホーム全体の平均介護度も低く、ご入居する前は身の回りのことをご自身でされていた方が多いことから、ご本人らしく、できる限り今まで通り生活していただくことを目標にしています。

お世話になった地域への、恩返しがしたい。

ある日、ご入居者であるM様が「自分は若いときと今、2度も世田谷区に住んだ。この地区には縁があるし、お世話になったから何か恩返しがしたいな。」とお話しになりました。
この発言を受け、「M様の感謝の気持ちを、社会貢献という形で表せないか。そして、社会とのつながりを作るきっかけにできないか。」と考えたスタッフ。
その結果、地域のイベントにホームが出店する「骨密度測定会」のお手伝いをしていただこうとなり、M様にその旨を提案すると、「いいですね!この歳でもそんなことができるなら、ぜひやってみたい。」と、ご快諾いただきました。さらに、他のご入居者にも参加を呼び掛けたところ、「私も手伝いたい。」とのお声が多く寄せられました。

そして、イベント当日。達成感溢れる一日。

イベント当日。
毎朝の発声練習を活かした大きな声や、得意の会話で次から次へとお客様を呼び込んでくるご入居者の皆様。イベントは大盛況。とても楽しそうに地域の皆様とふれあい、達成感に満ち溢れているご様子でした。
イベント終了後、M様は「せっかく用賀に帰ってきたんだから、10年間お世話になった地域に恩返しができないかな、と思ったんだ。良かったよ。」と笑顔でお話ししてくださいました。