EPISODE
06
地域とつながることで、
より豊かで楽しい毎日を。
地域交流
ホームご入居者の皆様 /ウェルケアテラス谷津
2021.06.02

ホームに入居することで途絶えがちな地域とのつながりを、ホームが主体となって作る。

豊かな老後をお過ごしいただくための老人ホームですが、ご自宅で過ごされていた頃と違って、ご入居後は地域とのつながりが途絶えがちになるケースが少なくありません。住み慣れた地域を離れ、それまでの知人友人とも離れた新しい環境の中で新たなつながりを作る。それは、介護が必要な状況の方にとって容易なことではありません。
当社のコンセプトは「自立支援介護」――できるだけご自身の力で生活していただけるようなケアをご提供することです。そのためにも、地域とつながって生活の幅を広げていただくことは重要なことであると考えます。
当ホームではご入居者の約3割の方が日常的にお一人で外出されています。その中には商店街の八百屋さんや居酒屋さんの常連となって、地域とのつながりを自然に作られている方もいらっしゃいます。しかし、多くの方はそう簡単にはいきません。そこで、ホームが地域との「つながり」作りのサポートができないかと考え、その仕組み作りに取り組みました。

「駄菓子屋」や商店街と協力した「夏祭り」「ハロウィン」で、子どもたちの笑顔に出会う。

最初に行ったのは「駄菓子屋」作りです。ホームの玄関内に駄菓子を陳列し、地域の子どもたちがいつでも買えるようにしました。昔懐かしい駄菓子屋さんは毎日子どもたちが立ち寄る人気スポットになり、販売に携わるご入居者のみなさんも子どもたちとのやり取りを楽しむなど成功を収めています。 そんなある日、ご入居者とスタッフの意見交換を行うホーム内懇談会でのことでした。駄菓子屋の利益は、それまではお手伝いいただいたご入居者の飲食代などとして還元していたのですが、「この利益は日頃お世話になっている地域へ還元してはどうか。例えば商店街へ寄付するなどでもいいと思う。」という意見が出ました。これには出席者全員が賛成。満場一致で商店街への寄付が決まりました。商店街では、その寄付金で催し物などに使うテーブル10卓を購入し、さっそく使用しているという報告と感謝のお言葉を頂戴しました。 また、商店街の夏祭りではご入居者主体で「水風船ヨーヨー」と「ぷよぷよ玉すくい」の運営を担当。初挑戦の「水風船ヨーヨー」は不安でいっぱい…。事前にテントの設営など一通りのリハーサルを実施するなど、みなさん意欲的に取り組まれました。おかげで、当日は大盛況!!たくさんの子どもたちの笑顔が、ご入居者に元気と喜びを与えてくれました。商店街での打ち上げにも揃って出席し、親睦を深めることができました。 続く秋祭りではハロウィンのお菓子配りに協力。商店街の皆さんと一緒に袋詰めを行い、400セットが完成。またもや子どもたちの笑顔に出会うことができました。

地域から社会、環境へ、大きなつながり象徴となった「ペットボトルツリー」。

そんな交流を重ねたある日、商店街からホームにイベントの相談がありました。以前から行っていた「ペットボトルツリー」を本格的に作成したいのでご協力いただけないか、という打診です。これは地域創生プロジェクトとして地域問題や環境問題をテーマとしたモノを作ろういうという取り組みで、地元の日本大学建築学部や谷津バラ園、谷津干潟観察センター、谷津近隣の商店街組合、小学校・保育園などが参加する大きなイベントです。 当ホームでもペットボトルを集め、ひとつひとつに穴をあけるなどの工作をし、90本のペットボトルからなるツリーを完成させました。商店街に飾られたツリーは道行く人々が「きれいね。」と眺め、写真を撮っていくちょっとしたトレンドスポットになっていました。

個人と地域のつながりは今や社会貢献へと発展。今後も持続する取り組みを。

最初はご入居者の生活をより豊かに楽しいものにするという観点から地域とつながる仕組みを考えましたが、様々な取り組みを重ねた結果、そのつながりは経済や環境などを通じた社会貢献へと発展しています。目標を大きく持つことで今後の取り組み方やアイデアも大きく広がります。 ただし、基本はご入居者のホームでのゆとりある生活です。そのために、無理ない範囲でできることを丁寧に行うことを念頭に、ゆっくりと持続性のある取り組みを続けていきたいと考えています。