EPISODE
28
大好きな山の頂を目指して…
自立支援介護
72歳 (女性) Z様 /ウェルケアテラス新座
2022.12.20

ご入居までの経緯

60代後半で子宮頸部線癌を患ったZ様。治療の経過は良好でしたが、5年後に再発し、同時に肝内胆管癌を併発していることが判明。放射線治療などを経て良くなったものの、その治療中に膀胱直腸障害などの症状が発症し、寝返り、座位・立位保持、歩行、移乗、立ち上りが全介助となってしまいました。
いったん老健へ入所したものの、当社が推進する『自立支援介護』に魅力を感じ、「もう一度歩けるようになりたい」という強い希望のもと、2022年1月にウェルケアテラス新座へご入居されたのです。

Z様の状況改善のために、ホームが取り組んだこと。

ご入居後2週間以内に、機能訓練指導員による身体機能の評価を行い、Z様の合った車椅子を選定しました。次に、入居後1ヶ月までの目標として「ご自身で車椅子を動かせること」を掲げ、立ち上がり及び立位保持訓練を週5日、パワーリハビリを週2日で実施した結果、全身機能が向上したことで下半身の痛みや痺れが軽減し、筋力の増加が見られました。
また、リハビリを続けることで入居2ヶ月目には移乗動作機能が向上したため、本格的に“歩けるようになるためのリハビリ”をスタートさせました。

最初は装具を装着し、U字歩行器を使用した歩行訓練でした。
Z様ご自身の「歩きたい!」という強い思いから、一歩ずつ踏み出す足にも力が蘇ってきました。そして、徐々に装具を着けずに短い距離を歩けるようになるまで回復。 この頃から、Z様は『もう一度自分の足で、大好きな山に登りたい』と具体的な目標を口に出されることが増えてきたのです。

機能改善が呼び起こした、諦めない強い思い!

ホームご入居前の入院先では、医師より『歩行は現実的ではない。』と宣告されたそうですが、ウェルケアとの出会い、そしてホームでのリハビリがZ様の生活を変えることができました。
歩行訓練により『歩ける力』を取り戻したことで排泄機能も改善され、脱おむつに成功。現在では、歩行時に見守りが必要な状況ではあるものの、ご自身で出来ることが増えました。
Z様は今でも大好きな山の頂を目指し、精力的にリハビリに励んでおられます。