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2025.09.22

【現場レポート】第2回改善事例発表会を開催

取り組みの共有と学びの場

9月12日、第2回改善事例発表会を開催しました。
各ホームの管理職やケアマネジャー、介護主任・副主任、役員や本社メンバーに加え、今回は当社顧問である武田純三氏(国立病院機構東京医療センター名誉院長、慶応大学医学部三四会会長)にもご参加いただきました。各ホームで実践してきた取り組みを発表し合い、互いに学びを深める貴重な時間となりました。
「ご入居者にとっての最善は何か」「ご本人、ご家族が何を願うのか」という課題に対し、それを叶えるために多職種が連携し、一丸となって取り組んだ実践の成果が共有されました。

 

 

希望につながる改善事例の数々

今回も、様々な事例が紹介されました。
前回に続く継続事案としては、ご家族の「CVポート(中心静脈カテーテル)を外して在宅復帰したい」という強い願いのもと当社のホームに入居された方の事例です。前回の発表では日々のケアの成果によりCVポートを外して経口摂取へ移行されていたのですが、今回はなんとご家族と外食を楽しまれ、さらには往年のアイドルのコンサートに参加されるまでに回復されていました。
また、「元気になる介護」の基本である身体的・精神的・社会的サポートの積み重ねにより、お孫様の結婚式に参列された方の事例も紹介されました。次の夢は海外旅行——と語られる姿に、当社が推進する“元気になる介護”の持つ力と可能性を改めて実感しました。
さらに、「もう一度、仕事がしたい」という明確な希望を持ってご入居された、まだ後期高齢者(75歳以上)に達していないお若いご入居者の事例もありました。短期集中型のリハビリを行うため、属人的にならない仕組みを整え、日々欠かさず取り組んだ結果、入居当初からは考えられないほどの回復を実現。「高齢者施設」である有料老人ホームに、こうした新しい利用の形があることに驚きと希望を抱かせる事例となりました。

 

見える化と根拠に基づくケア

今回もいくつかの事例において、バーセルインデックス(Barthel Index)を活用した評価が用いられていました。
これについて武田顧問は次のように総評してくださいました。

「事例発表は、時として物語的な側面に傾きがちである。しかし、物語であっても科学的根拠に基づいた客観的な視点を持つことが重要である。現在、医学界でもガイドラインに沿った標準的治療の重要性が強調されている。介護においても、スタンダードなケアはもちろんのこと、LIFEの活用やバーセルインデックスによる数値化、各種エビデンスを取り入れていくことが求められていくと思う。全体としては非常に良い発表会だったと感じている。」

ご入居者の状態を“数値化”することでケアの効果が見える化され、職員にとっても取り組みの方向性が明確になります。そして、根拠に基づいたケアを積み重ねていくことこそが、介護の質を高める確かな道筋であることを、改めて示していただきました。

 

諦めない想いが原動力に

今回の事例を通じて強く感じられたのは、ご入居者とご家族の「諦めない想い」です。「ありがとう」という言葉がスタッフの意欲向上に直結し、介護の現場をより良くしていきます。他ホームの実践を知ることで学び合い、自分たちのホームのケアをさらに高めていけることも、大きな収穫でした。
これからも、ご入居者が生き生きとした毎日を過ごせるように、私たちは“元気になる介護”への取り組みを続けていきます。今回の発表会を通じて得た学びを活かし、今後も職員一丸となって介護の質の向上に努めてまいります。

 

※第1回目の改善事例発表会の様子はこちらから
【現場レポート】“元気になる介護”の実践 ─ 改善事例発表会を開催しました

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