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2025.06.13

科学的介護を支える「LIFE」の理解を深める──武田顧問による勉強会を開催

サンケイビルウェルケアでは、より質の高い介護を目指して、独立行政法人国立病院機構 東京医療センター名誉院長である武田純三先生を顧問に迎え、全ホームを対象に定期的なWEB勉強会を実施しております。
6月12日には、本年度第1回目となる勉強会を開催。各ホームをオンラインでつなぎ、「科学的介護情報システム(LIFE)」に関する知見を共有しました。

LIFE(Long-term care Information system For Evidence)は、厚生労働省が推進する、介護の質を高めるための情報収集・活用システムです。さまざまな介護事業所から、ご利用者の状態やケアの内容をデータとして蓄積し、科学的な分析を通じて最適な介入や支援を導くことを目的としています。今回の勉強会では、LIFEの導入背景や全体像、統計学の基本に基づくデータの見方、さらにLIFEを活用した介護改善の実例など、多角的な視点から学びを深めました。
近年、介護現場には“可視化”と“根拠に基づくケア”が求められています。データをただ蓄積するだけではなく、「どう読み解き、どのように活かすか」が問われる時代です。当社ではこれまでも、LIFEについて職種別の懇談会などで何度も共有されてきましたが、今回のような「データの見方」に焦点を当てた学びは初めてだったため、非常に有意義な機会となりました。

今後は、7月・8月にかけて武田先生がすべてのホームを個別に訪問し、ホームごとのLIFEデータを基にした分析方法や活用のポイントをレクチャーいただく予定です。全国より集められた膨大なデータを、介護現場で実践的に生かしていくための継続的な取り組みを進めてまいります。

私たちは、単に介護を提供するのではなく、科学的根拠に基づいた確かなケアを通じて、ご入居者の生活の質(QOL)を高め、ご家族の安心につながる『元気になる介護』を実現してまいります。

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武田 純三 氏
医学博士 株式会社サンケイビルウェルケア 顧問

慶應義塾大学医学部卒業後、アメリカのメリーランド大学に留学。慶應義塾大学医学部教授、慶應義塾大学病院院長、独立行政法人国立病院機構 東京医療センター院長を歴任し、現在、慶應義塾大学医学部三四会会長。さらに、東京医療センター名誉院長として、地域医療の貢献に力を入れている。2022年4月より当社顧問。

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