EPISODE
35
もう一度ぶどうが食べたい!懐かしのぶどう園へ…
NEW
リハビリテーション
88歳 (女性) G様 /ウェルケアテラス新座
2025.04.30

ご入居までの経緯

2023年11月、ご自宅のトイレで倒れているところを発見されたO様は、救急搬送され、そのまま入院となりました。退院後はウェルケアテラス新座への入居を希望されておりましたが、満室のため、いったん当社の同系列ホームであるウェルケアテラス氷川台にご入居いただき、2024年3月にウェルケアテラス新座への転居が実現しました。

ご入居当時のご状態

入院中に「口からの栄養摂取が困難」と診断され、胃ろう造設となった経緯から、ご本人・ご家族ともに経口摂取(口から食べたり飲んだりすること)を強く希望されていました。 また、ベッドからの起き上がりや車椅子への移乗など、すべての動作に職員の介助が必要な状態でした。離床してもすぐに疲れてしまい、「横になりたいわ」とおっしゃる場面が多く見られました。

ホームでの取り組み

ウェルケアテラス氷川台ご入居時より、言語聴覚士や看護師とともに口腔訓練に取り組まれ、ご本人も毎日自主的にトレーニングを続けておられました。 ウェルケアテラス新座へ転居後は、口腔訓練に加えて、理学療法士を中心とした歩行訓練などのリハビリも開始。5月にはご自身で車椅子に乗ることができるまでに回復されました。トレーニング中には「少しずつできることが増えてきた!」という喜びの声も聞かれ、「入院前に通っていた近所のぶどう園に行きたい」「もう一度、家族と食事会を開きたい」といった新たな目標も生まれました。

念願達成!長年通ったぶどう園へ…

こうした取り組みの結果、ご入居から約7か月後には、ホーム近くのぶどう園へ外出することができました。ぶどう園では細かくカットされた巨峰を召し上がり、なじみのお店の方との会話も楽しまれていました。ご入居当時とは違う、はじけるような笑顔がとても印象的でした。

そして更なる目標へ

念願だったぶどう園への外出、さらに娘様との食事会という2つの目標を叶えたO様は、約10か月後には、食堂からご自身のお部屋までの60メートルの距離を、歩行器を使って歩けるまでに回復されました。 現在では「教会での礼拝に参加し、コーラスをしたい」という新たな目標に向かって、日々のトレーニングに励んでおられます。