EPISODE
25
銭湯に行きたい!!
リハビリテーション
80歳 (男性) W様 /ウェルケアテラス谷津
2022.08.10

真夏の熱中症、一人暮らし。重度の褥瘡。

W様は、2021年8月にご自宅において熱中症で倒れているところを発見され、救急搬送されました。お一人暮らしだったこともあり、長時間倒れていたことで重度の褥瘡(床ずれ)ができてしまいました。
1ヶ月の入院を経て、妹様のご自宅からほど近いウェルケアテラス谷津へご入居されることとなりました。ご入居されるにあたり、「ホームに入ったらどういったことを希望されますか?」とお聞きすると、ご本人からは「外の空気に触れたい。もう一度、昔からの趣味だった銭湯に行きたい。」と、妹様からは「まずは歩けるようになってほしい。」とそれぞれお答えいただきました。

多職種連携によるケアプランの作成、実行。

入院中は褥瘡のケアがメインだったこともあり、ご入居時、基本的な動作は介助が必要な状態でした。そこで、介護職・看護職・機能訓練職・ケアマネ職がそれぞれW様の改善に必要なケアやリハビリ内容などの洗い出しを行い、ケアプランを作成しました。
歩行、パワーリハビリ、居室環境の整備、食事管理、褥瘡のケア…
多職種連携のもと、W様のリハビリやケアを一歩ずつ行い、ご本人も積極的に取り組まれたことで、ご状態は確実に改善しました。栄養状態も格段に良くなり、直視するのもつらかったほどの重度の褥瘡が改善したのです。

次の目標は…銭湯に行くぞ!

お元気になられたW様のご様子をご覧になった妹様はたいそう喜ばれ、「一緒に近くの商店街まで外食に行きたい」と希望されました。現在のコロナ禍が落ち着き次第、リハビリを兼ねて美味しいものを食べに行く予定です。
そして、W様の長年の趣味であり、ご本人の希望を叶えるため、次の目標は「銭湯に行くこと」。この夢を叶えるため、W様も、私たちも、毎日リハビリに取り組んでいます。